ほんのよこみち なブログ

不登校とひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

『武器になる思想 知の退行に抗う』を読んで、個人も思想を持つ必要性について考える。

お題「#おうち時間

 

ほんのよこみちです。

おうち時間の増える今日この頃ですが、増えるからこそ、できることもありますよね。

例えば、これを機に、積読本を読みまくるぞ! とか^^;

 

ということで、『武器になる思想 知の退行に抗う (光文社新書)』を読みました。

 

武器になる思想 知の退行に抗う (光文社新書)

武器になる思想 知の退行に抗う (光文社新書)

  • 作者:小林正弥
  • 発売日: 2018/11/14
  • メディア: 新書
 

 

たまたま立ち寄った本屋さんで見て、衝動買いしたんですよね~。

買ったものの、読みこなせるかどうか不安になって、積んでしまったパターンやな。

ハイ、読み始めたものの難しくて、読み進められなかった本も多々ありますから(~_~;)

なかなか、本との出会いには、タイミングというものがございます。

 

で、私にとっては、今がちょうどよいタイミングでした。

 

 

思想についての入門書

この本は、編集の方が用意された138の質問に対し、著者の小林正弥氏が丁寧に答えていくという、白熱問答集となっております。

というと、なんか子ども向けのペライ本……みたいな印象を持ってしまうんですが、全然違う。

すごく面白く読めた本でした!

 

政治や経済の思想についての本なんですが、問答集というだけあって、素人向けの本です。

大学で思想を全然やっていない私でもわかる、丁寧な本です。

なので、逆に哲学とか学んでいる方には、物足りないと思われます。

立ち位置的には、入門書だと思いますんで、ここから興味のある分野を深めてね~、という感じでしょうか。

 

どの政党も自由民主主義を守る、という点では共通

ネットではウヨクとかサヨクとかいう言葉が飛び交ったりしてますけど、近代社会においては、自由民主主義が共通理念なんだ、ということのようです。

社会主義共産主義の限界も、30年前に露呈してしまいましたし。

今さら専制主義や全体主義を理想とする思想も、ありえないというか、その先に民衆の不幸が待っているってわかっている以上、ありえない。

 

北朝鮮とか、中国とか、特異な国はありますけどね。

でも、世界の思想史的には、自由民主主義を守って、さらに良くしていこうというのが、一般的な方向性のようです。

 

だから、日本の旧社会党社会民主党になったし。

共産党だって、かなり中道左派寄りになってます。これは実感としてすごくある。

昔の共産党は「主張が合わんな~」って思ったけど、どんどん主張が中道に近づいてきてますもん。

 

逆に、昔の自民党中道右派という感じで、私も普通に投票してたんですけどね。

小泉政権でネオ・リベラリズムに振れちゃって、それ以後、どんどん訳がわからんようになってもうた……💧

もはや中道ではない。権威主義への道、まっしぐら。

自由民主主義はどこにいったんだよ~( ̄▽ ̄;)

 

左翼・右翼というのは、時代によって変化する、とこの本にも書かれていますがね。

日本の政界って、ここ25年くらいで、全体的に右寄りにシフトしている気がします。

中道が右によって、左が中道に近づいてる。

それでも自由民主主義という共通理念を、忘れずにいてくれれば、いいんですけどね。

 

我々が生きていて、当たり前に感じている自由民主主義。

それを各党も前提としているからこそ、国民の自由や人権が尊重されるわけですし、共産党の本来の目標だったはずの革命も「遠い未来の目標」に変わったわけで。

極端な、なんでも自己責任のネオ・リベラリズムではなく、個も大事にしつつ、公共の福祉にも配慮しつつ。

そういうバランスの上に国民の幸福を求める国家。

 

各党がそれを追求するなら、政策が似てくるのも仕方なくて。

ま、そこでいかに差を出すかが正念場なんですけどね。

 

でも、我々国民もそこをわかった上で、自分だったらどういうアイディアを出すかって、考えていけばいいのかもなあ……と思いました。

政治を劣化させないためにも。

 

政治を劣化させないために、我々ができること

結局、日本人が、思想や哲学を軽視してきたツケかなあと思うんですが。

人文学不要論みたいなのも、出ましたよね。

科学技術と違い、人々の生活に直接貢献しない無駄な学問、というような扱われ方を。

 

でも。

すぐに役立つモノって、すぐに役立たなくなるモノなんですよね。

これは、ビジネスで成功した多くの方が言われてますが。

 

哲学書を読んだって、それがすぐに給料に反映するわけじゃないし、人文系の学者の中には過激思想の人もいますけどね。

人文学をやる人間は、変人が多いとか、そりゃ昔から言われてましたけどね。

 

でも。

国家とは何なのか。

我々が幸せに生きるとは、どういうことなのか。

ひとりひとりが考えてみても、いいんじゃないかと思うんですよ。

 

誰が政治をやっても同じって思っている人、私の周りにもたくさんいます。

でも、同じじゃない。

少なくとも、当の政権与党がそう思っているからこそ、一律10万円案が浮上したわけで。

次の選挙で勝てないかもしれない、と思うからこそ、国民目線の政策が出てくるわけで。

諦めたら、税金を払ってくれる財布……で終わってしまいます、我々が。

 

だから、面倒でも、どうすればこの国が良くなるかって、威勢のいい言葉にただついていったらどうなるかって、考えた方がいいと思います。

国民が考えることで、ふがいない国会議員にもっと考えさせる。

理念のふわっとした連中を、鍛え直すぐらいのレベルじゃないと、このコロナ後の世界で日本は生きていけないんじゃないかと危惧しています。

世界からの信用を、大いに失っていますからね。

 

我々は、政府が政権運営しやすくするために、存在している素材ではありません。

過去の先人たちが掴み取った、自由と人権とは何なのか。

まだ、今、我々の手の中にあるうちに、考えた方がいいんだと思います。

 

自粛でただ我慢するだけじゃなくて、理不尽なことは理不尽と言った方がいいし。

国家は、国民の生命と財産を守るためにある、と言っていいし。

ひとりでも多くの方が、死なずに済むように。

考えることを諦めちゃいかんなと、この本を読んで強く思いました。

 

本音は、私よりもっと頭のいい人が考えてくれたら、ラクできるんだけどなあ、なんですけど^^;

よろしくお願いします。m(_ _)m

 

武器になる思想 知の退行に抗う (光文社新書)

武器になる思想 知の退行に抗う (光文社新書)

  • 作者:小林正弥
  • 発売日: 2018/11/14
  • メディア: 新書