ほんのよこみち なブログ

不登校とひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

宮尾節子さんの詩集『女に聞け』出版記念ライブに行ってきました。

ほんのよこみちです。

本当に久しぶりに、自分ひとりのための夜間外出をしてきました!

宮尾節子さんの詩集『女に聞け』出版記念ライブです!

 

女に聞け

女に聞け

 

 

 直前に体調を崩され、本調子ではない中でのライブということでしたが、そんなご様子を一切感じさせない、楽しいトーク&朗読ライブでした。

 

 

宮尾節子さんと文月悠光さんとの空気感が、すごくいい。

前半はクラウドファンディングで出版された感想や、ゲストの文月悠光さんとのトークライブでした。

ホント、宮尾さんと文月さんとのトークがすごくいい感じで、本当に仲良しさんなんだなぁと感じました。

宮尾さんが「ボケとツッコミです」って仰ってましたけど。

宮尾さんのトークがぐんぐん脱線していくのを、文月さんが強引に戻して着地されてまして、その阿吽の呼吸の見事さに、惚れ惚れしてしまいました。

お二人とも、芸人さんではなくて、詩人ですからね。

 

その文月さん。さすが詩の分析が鋭くて、当日の朝、今回の詩集『女に聞け』を読んだばかりというのに、的確に解説して下さってるんですよね。

しかも、素人が読む時に怖気づかないよう、余白を持たせた解説の仕方。

詩って、素人が読むと「本当にこの解釈でいいんだろうか」とか「本当にこの詩を理解できてる?」とか、いろいろ不安になったりするんですよね。

そんな読者に対し「今の自分にとって、どの詩が大事かなぁ、という読み方でいい」と仰って下さいました。

ありがたいですね。

朗読も、すごく良かったです。

 

 

 

わたしたちの猫

わたしたちの猫

 

 

休憩を挟んで後半戦。

+nava-プラナヴァ-さんのシンギングボウルとノイズ音楽&VJ curuさんの映像のライブから始まります。

+nava-プラナヴァ-さんの使われているシンギングボウルという楽器、初めて拝見したんですが、幻想的ですごく良かったです。

ここにいるんだけれど、不思議な世界に引き込まれていく感じで、自分が不確かなものに滲んでいくような、新感覚。

映像も芸術的で、これは子どもに見せたいと思いました。(当日は模試でした)

YouTubeにあったので張り付けてみましたが、個人的にはライブの方がすごかったなあ。


【シンギングボウル&ノイズ音楽&映像】+nava -プラナヴァ- ライブ&VJ@東飯能EastCourtワンコインライブvol.591

 

宮尾節子さんの朗読が、圧巻です!

そして、演奏とコラボした宮尾さんの朗読と続いていくんですがね。

宮尾さんの朗読が、圧巻なのですよ。

宮尾節子さんと言えば、『明日戦争が始まる』が有名ですが。

今作の『女に聞け』も魂の詩です。しかもたくさん魂が詰まってます。

今回朗読された中で「誰が世界を語るのか」の詩が、一番印象的でした。

宮尾節子さんは、忖度しません。

宮尾節子さんは、躊躇しません。

語るべき時に、語るべきことを、詩という言葉で、朗読する詩人です。

もう、格好良すぎですよ~。

表題作の「女に聞け」も、緩急織り交ぜた朗読が続いたあと、「やかましい!」って言葉が入るんですが、それがもう強くて。

目の前に座ってらした男性も、びくっとしてたので、多分、会場にいた全員が、宮尾さんに叱られたのでしょう(*^▽^*)

あ、宮尾さんが怖い方というのではなくて、人の命は本当に奇跡なのだから忘れないでよ、という内容の詩です。

詩は、魂の救済なのですよ。

 

宮尾さんと響文社社長さんの掛け合い劇が最高!

朗読の傍ら、この詩集『女に聞け』をつくるきっかけのお話を、寸劇仕立てにして下さったんですね。

しかも、いきなり出版社の社長さんを巻き込んでの、掛け合い漫才のような劇で、笑いが絶えず、本当に面白かったです。

社長さんも何の打ち合わせもない中、どんどん芝居に熱が入り、ボケたりツッコんだり、芸人さんのようで。

ちょっと応援したくなりました。響文社さんを。

 

宮尾さんは、とにかく人を大切にされるすごい方。

今回のライブを通して感じたことは、宮尾節子さんってとにかく人を大切にされるすごい方だな……ということです。

ゲストの文月悠光さん、+nava-プラナヴァ-さんはもちろん、今回の詩集に関わった方や来場されたアーティストの方、宮尾さんの詩人活動を支えて来られた方など、いろんな方にマイクを向けられたんですね。

マイクを持った方、みなさん「宮尾さんを助けたいと思った」と仰ってらして。

やっぱり、これですよね。

宮尾さんは、いわゆる中高年~高齢者のくくりに入るご年齢の方で、なんだけどチャレンジ精神を失わず、新しいものにどんどん挑戦される方です。

普通なら「めんどくさい」と感じるようなことも、楽しんでしまうような方だとお見受けしました。

そして、愛が深い。

書かれる詩に、愛の深いものが多いんですが、本当に懐の深い方だと思います。

だから皆さん、宮尾さんが大好きなんですね。

宮尾節子さんは、こんな大人になりたいと思わせてくださる方です。

 

一つのことを諦めずにやり続ける強さが、繋がりをつくる。

宮尾さんは、10歳のころから詩作を始められ、ずっと詩を書いてこられたそうです。

賞を受賞されるも、詩誌が廃刊になったり……など、不運も経験されていますが、へこたれないで書き続けられ、「明日戦争が始まる」でブレイク。朗読活動も活発にされています。

個人的に、私は飽きっぽくて長続きしない人間なので、余計にすごいなって思ってしまうんですが。

宮尾さんは、詩誌がなくなっても詩人であり続け、発表の場を開拓されるなどして来られたんですよね。

その、詩人という軸のブレなさ加減が、周囲の人間に安心感を与え、巻き込み、宮尾さんを中心としたコミュニティができているのかなあと思いました。

 

同じことは、何者でもない人間には、難しいでしょう。

軸のない人間は、低きに流れ、低俗なゴシップや悪口に堕落しがちですからね。

会社で、上司の悪口に盛り上がっちゃう、アレですよ。

そういうコミュニティは、建設的な方向に行かないんですよね、誰も何もしないから。

何もしないまま、時間ばかりを食いつぶしていく繋がりです。

 

だから、宮尾さんがお持ちのような、自分の軸というものが大切なんですね。

軸があれば、ゴシップの華を咲かせている時間が惜しいですから。

軸があれば、軸の共通項がある人たちと接触し、良い化学反応を示すこともできます。

という具体例を、目の前で見せていただきました。

 

私はブロガーです、なんて、ご近所さんには怖くて言えません。

言えるかもしれないけれど、実際にブログを見せたりはしません。

嫌われたらどうしようとか、莫迦にされたらどうしようとか。

そうやってガードを固めて、自分にひきこもって、文句だけは言う。

私もそんな人間でした。

 

逃げ道をつくって、安全なところにいて、傷つかないように……そんな生き方に人は心を動かされませんよね。

そりゃ、好きなことをやっていると言っても、追い詰められて命の危機が来てはいけませんが。

でも、腹を括った方が格好いいよ。

宮尾さんを見ていると、そんな心の声が聞こえてきました。

 

まとめ。

 詩集『女に聞け』の感想は、また別の記事にさせていただきます。

(ちょっとまだ読み込めていないので……(^_^;))

私は本は黙読派で、朗読イベントも行ったことがない(というか怖くてビビっている)のですが、読むと聞くとの違いを、今回堪能させていただきました。

ちょっと、朗読イベントにも興味が出てきたかも。

 

著者の方にお会いするというのは、本だけではわからない人間性にも触れることができ、人生勉強として考えると、すごく有意義です。

機会があったら、こういうイベントにはもっと出かけたいなと思います。

この記事も、書いていてすごく楽しかったですし。

 

そして、詩集『女に聞け』は、魂に訴えかけてくる詩集なので、しばらくじっくり堪能したいと思います。

 

ありがとうございました。m(_ _)m

 

女に聞け

女に聞け