ほんのよこみち なブログ

不登校とひきこもりの子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

『県立!再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校』は、我が子を託したい学校でした!

 

県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校 (講談社現代新書) を、読みました!

こんな高校が日本にまだあるのか⁉

ここには、日本の学校教育を変える貴重なヒントが詰まっています。

槙尾学校の先生たちってすごい!

この本を読んで、心からそう思いました。

 

 

槙尾高校は、A県立の全日制高校で、いわゆる底辺校といわれる課題集中校です。

学力に自信のない、育ってきた環境も様々な子たちが入学してくる高校ですが、それゆえに一筋縄ではいきません。

そんな高校の先生たちが、どうすれば子どもたちを支えられるか、という目線で、次々と新しいプロジェクトを打ち出し、教員みんなで支え合い、校外の事業者や児童相談所、市とも連携しながら、子どもたちが自立していけるように、活動されてます。

 

 

もう、すごいとしか言いようがありません。

こんな学校、こんな先生たちに出会っていたら、うちの家族はどれだけ幸せな学生ライフを送れていただろう……。

うちの家族の先生方を責めるわけではないですが、ここまでの覚悟で仕事をしていた先生は、きっといらっしゃらなかったと思います。

今の学校って、学校という枠におさまった子だけを見て下さって、そこから逸脱した子はペナルティとして排除してしまいますよね。

たとえば、いじめ。

たとえば、妊娠。

でも、この高校は、いじめをした子も妊娠した子も、退学にしないんです。

それどころか、いかにこの子が高校を卒業できるか、いかに卒業したあと自立して生きていけるか、そのために先生たちが奔走してくださるんです。

もう、読んでて胸が熱くなりました。

 

 

この学校の理念は、広島の「ばっちゃん」そのものです。

 

honno-yokomichi.hatenablog.com

 「ばっちゃん」がいっぱいいて、組織化されて、学校と地域と役所と、みんなで困っている子たちを支えようとしている!

 

 

ぜひ、全国の学校の先生たちに、槙尾高校に視察に行ってもらいたいです。

先生だけでなく、教育委員会とか、文科省とか厚労省とか。

 

 

一般的な家庭に生まれ育ち、当たり前のように高校大学と進学した人には、見えない世界かもしれません。

私も、離婚して母子生活支援施設に入るまでは、見えていませんでした。

中卒資格しかなくて、バイトの決まらないシングルマザーとか。

いじめをして中学から「来るな」と言われ、高校進学もしなかった男の子とか。

母親がうつ病で苦しんでいるから、毎朝自分でトーストを焼いて食べる小学生とか。

かくいう私も、たいしていい母親ではありません……。

 

 

でも、家庭環境って、子どもたち本人の責任じゃないんですよね。どうにもならない。

毒親』を読んだ時も思いましたが、子どもに罪はないんですよ。

 

honno-yokomichi.hatenablog.com

 

子どもたちに対する支援策は、現状でもないわけじゃありません。

うちも適応指導教室にお世話になっています。

ただ、何歳までで終わり、というのが圧倒的に多いんです。

この槙尾高校も、もちろん卒業が一区切りですが、卒業後も生徒からのSOSを見過ごしたりはなさいません。

それは、生徒ひとりひとりを、ちゃんと自立した、自分で稼いで税金を納められるだけの人間に育て上げることの大切さを、理解されているからです。

納税者を育てる、なんて下世話な言い方かもしれません。

しかし、困難を背負った子たちを、学校の体裁のために排除してしまったら、子どもは貧困の連鎖から抜け出せません。

結果、大量の低所得者ニート・ひきこもりを生んでしまい、彼らには納税できる経済力がない上、そのまま生活保護受給者へとスライドしてしまうので、日本の国家経済は破綻します。

繰り返し言いますが、子どもたちに罪はありません。

自己責任論を持ち出して、彼ら彼女らが生活保護を受給するのを妨害するのは、憲法で定めた基本的人権の尊重に違反します。

ならば、なにが得策かって、困難な状況を余儀なくされている子たちに支えの手を伸ばして、一人でも多く、生きることの喜びを感じながら、自立して生活できるように育て上げるのが、一番得策なんですよね。

 

 

本当は、うちの家族たちも支えて頂きたい……。こんな学校で。

 

 

どうせ働くなら、こういう若者支援の仕事をしたいんですよね~、本当は。

で、うちの家族も支援の対象者に入れてもらいたい。

でも、そういうのを家族本人が嫌がるので、ぐるぐる回っております。

 

 

この本は、とにかくすごくよかったです。

もっともっと応援したいので、皆さん、ご一読お願いします。